04907-171003 ペーパーレスとキャッシュレス
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紙信仰
この国の「紙信仰」はどこから来るのだろうか。
書類は紙での提出を求められる
資料は印刷して配布される
メイルで連絡している相手からパンフレットが郵送される
会議に関連して根拠となるデータを依頼したら印刷物が届く
再度その元データの提供をお願いしたらスキャンした画像が送られて来る
提出書類の書式を受け取ったら、印刷して手書きするためのフォーマットがExcelの罫線で描かれている
時間泥棒
情報を紙に乗せて扱うと、事務コストが上がります。印刷、運搬、折る、封入、宛名書き、郵送、開封……。
紙の書類は時間泥棒です。
相手を少しでも慮る気持ちがあれば、紙を要求しないはず。紙で提供しないはず。
情報はデータで授受すれば低コスト、時間短縮。紙を必要とする人は自分で印刷すればいい。
なのに紙。中身の情報より紙をありがたがる。実質より形式。
あれも紙、これも紙。八百万の紙。やおよろずのかみ。
紙をありがたがるのは「かみ」だから?
それなら今日から「し」と呼ぼう。
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現金厳禁
現金主義も同源、同根。
多くの顧客は電子マネー、クレジットカード、デビットカードを持ってるのに、いまだに「現金のみ」の店舗が多い。
欲しいのは紙幣や硬貨が表象する経済的価値であって、紙やアルミや銅が欲しいわけではないでしょう。店頭を「キャッシュレス(現金厳禁^^)」にすれば支払い、出納、会計、清算、すべて迅速化し、現金管理が不要になる。 後退國
生産性を下げてコストを上げる「紙信仰」を捨てないと、日本はますます「後進国」から「後退國」に堕していきます。半世紀前、東京オリンピックを経て先進国の仲間入りした日本が、次の東京オリンピックに向けて先進国から後退し、離脱していく。そんな残念な現実が進行しています。紙信仰、捨てましょう。
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ペーパーレスの実践
大学でもその他の業務でも可能な限り「ペーパーレス」を進めています。 Mac/iPhone/iPad Proを利用する。網膜が認識できないほど解像度が高いので、文字がクッキリ読みやすく、拡大自在なので老眼の味方。
紙はすべてScanSnap iX500でスキャンして保存、共有する(複写しません)。
受け取ってしまった紙は、スキャンして廃棄(リサイクル)する(職場に紙を持ち込みません)。 数年前以来、shioが参加する委員会は、資料をPDF配布でいただいています。
法学部の教授会は徐々にペーパーレスを進め、2年前から完全にペーパーレスです。
例えばざっくり計算してみます。40名の教授会で1回に1人50枚の資料が紙で配布された場合、全員分で2,000枚。年間16回の教授会で32,000枚。4学部合計128,000枚。他学部の方が教員数が多いので、実際は16万枚くらいでしょうか。印刷され、綴じられ、運搬され、参照され、持ち帰って保存される。
教授会資料をPDF化するだけで、年間、 これだけの枚数の紙をsaveできます。事務コストを軽減できます。これに各種委員会の数が加わると、相当な枚数に上ることでしょう。
また、教員が授業の際に「レジュメ」と称して配布するハンドアウト。shioは1998年に大学教員になって以来、一切配布していません。しかし多くの大学で、相当多くのハンドアウトが配布されているそうです。せめてPDFにすれば紙を使わずにすみます。あるいは、Scrapboxでシェアすればさらに簡単です。 21世紀も2017年。書類や現金、減らしたい。
〈写真はSIGMA sd Quattro H + 24mm F1.4 DG HSM〉
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